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◆うちの子製作所◆について
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先日の記事でうまく伝えられなかったことが多々あります。
文才がないのでそんなことはしょっちゅうなのですが(申し訳ない)、
きちんとお話しした方がいいと思いまして、あらためて書かせていただくことにしました。
(この写真は以前ここで実物をご紹介し、みなさんから「かわいい!」と絶賛されたピノくんです♪
こういう存命の子を作るのはとても気が楽なのですが、かわい過ぎて難しかったです ^^;)



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例えばこの子、ラブの虎太郎くんといいますが、たった5歳で突然この世を去った子です。
楽しい予定が一杯だったはずのゴールデンウィーク。
本当だったらご家族でドライブに出かけて、元気一杯走り回って遊んでいたはずだったかもしれません。

戴いたお問い合せメールの時刻は02:18でした。
あまりに深い悲しみで一睡もされていないのでは、と推測致しました。

「今眠っている、この子の毛を切ったものでもよいのですか?」とメールに書かれていました。
ということは今はそばに亡骸があるけれども、今日明日中には荼毘に付されてしまう!
今、毛を切って貰わないと間に合わない!
ということで、すぐに返事をお出ししました。結果、間に合って毛を切ってもらうことが出来ました。






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次はこちらのなおちゃんという赤柴ちゃん。
おうちから程遠いとあるわんこ施設にしばらく預けられていたある日、そこからいなくなってしまったそうです。
管理施設の不注意による逃亡。そういうことなのでしょうか・・・

何日も何日も、おうちに帰ることだけを、そして大好きなご家族に会える日だけを夢見てなおちゃんはさまよい続けたのでしょうか。

車にひかれそうになったこともあるかも知れません。
おなかをすかせて食べ物を探し歩いたり、雨水を飲んで過ごしていたかも知れません。
暑い思いや寒い思いも、怖い思いも、寂しい思いもしたかも知れません。
どれだけ辛かったことでしょう。

逃亡から50日後、ようやく発見されたそうです。
悲しいことに、変わり果てた姿で・・・・・。





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この子は小麦や錫音と同様、元・保護犬だったシーズーのヴィーちゃん。

シニアの年齢を過ぎてから保護されたわんちゃんなのではっきりした年齢はわからないそうですが、引き取られたご家族に、特にお父様にそれはそれは大切に可愛がられていたそうです。

そして最期の時もいつもと同じようにお父さんのお布団で寝ていて、朝そのまま亡くなっていたそうです。

シニアになってからの里子ちゃんという事であまりお写真がなくて・・・とのことでした。
シーズーちゃんの場合柄が複雑なのですが、はっきりわかるお写真がなくて困っていたところ、
何日も家族会議を開いて柄を思い出してイラストに書き、送って下さいました。
力作でした。
大変わかりやすく、はっきり言って写真よりくっきりとしているのでこれ以上の見本はない、といえるくらい丁寧に書かれていました。

シニアの保護犬を里子に迎えるのはとても勇気のいることです。私にはとても出来ません。
なぜならさよならの日が早く訪れるから。一日でも長く一緒にいたい、と思うとどうしても既にシニアの子を候補に入れる気にはなりませんでした。
だから敢えてシニア犬を里子に迎える全ての方に、その強いご意思に頭が下がる思いです。

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そしてこちらはミックスのミルクくん。もう数年前に亡くなったわんちゃんです。

14歳になったある日のこと、ミルクくんはふらっとおうちを出て行ってしまったそうです。
ご家族はあらゆる手を尽くして必死に探されたそうですが、結局見つからずにそのまま。
高齢ということもあってママさんはお嬢さんに、「ミーちゃんは、あんたの悲しむ顔見たくなくて自分で死に場所を探しにいったんだね。」とおっしゃったそうです。

その後ご自分でわんちゃんを飼うようになられてからもお嬢さんはずっとミルクくんのことが気になっていたそうです。だって亡骸を見ていないんですもの、当然ですよね。
そしてある日、アニマルコミュニケーターの方に、ミルクくんの気持ちをみていただいたそうです。
その方曰く、ミルクくんは自由を好む子だったらしく、飼われていた当時かなり窮屈さを感じていたんだそうです。いったん自由になった時、うれしくて先へ先へと進み、遠くへ行きすぎて、帰れなくなってしまった・・・。
『自分はどこにいけばいいのだろう』『自分はいるべき場所はどこなのだろう』というように気持ちがさまよっているようにも思え、離れてしまった自分を後悔しているようです。 『自分の家はどこなのか教えてほしい。どうやって帰ればいいのか教えてほしい』と言っていたそうです。

もちろん今生きていれば20歳を超えていますからもういくら何でも亡くなっていることでしょう。
でも亡くなっていてもまだ、迷子のまま魂がさまよっているなら、帰る場所を作ってあげたい、
と◆うちの子製作所◆に【分身】としてご注文戴きました。

ご注文くださったお客様(お嬢さん)はいつも書き込みして下さる、ミュウままさんです。
そしてミュウちゃんも、たった5歳の若さで神様の元に召されました。

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こんな風に、亡くなったわんちゃんのご注文の中には本当に胸が痛くなるようなお話が多いです。
もちろん普通に亡くなった子もたくさんいます。
でもどの子にも共通していることがひとつだけあって、それは、
【どの子も本当の家族の一員として限りない愛情を注がれて育てられていた】
ということなんです。

普通の手芸や手作り小物とはそういう点が大きく違うのだと思います。
お作りする物に対するプロとしての責任はどんなものでも同じですが、
出来上がってくる物に対する、過去、既に存在していた命の代わりをなす為に作られるのです。
そして作り始める前から既にその中に目一杯、注文される方の愛情と期待が込められているんです。

通常◆うちの子製作所◆では、最初にご注文を戴いてからメールのやり取りが始まります。
完全オーダーメイドなので写真や毛を戴いたり、特徴をお聞きしたりして相当数のやり取りがあります。
管理上全てのメールの表題にその方のお名前を書き、ナンバリングをしていますが、
少なくてもこちらからお出しするのが7,8通、多いと20通を超えます。平均10通〜15通くらいでしょうか。

亡くなったばかりでどろどろに苦しんでいるメールも戴きます。
ペットロスから抜けられない、というお話も山ほどあります。
読んでいてこちらが辛くなってきます。涙が出ることもあります。
そしてそんな時は自分の経験も含めてアドバイスをしたり、慰めたりもしています。
ものすごく長い、2時間くらいかけてお返事を書くこともあります。

でもそういうメールに真摯にお応えしていけば、作る私の手にも自然と愛情がこもります。
会ったことのないわんちゃんですが、
まるで友達のうちのよく知っているわんちゃんのように思えて来ます。
そうして完成した【ぬいぐるみ=物】を期待に胸を膨らまして
今か、今かと待っていて下さるおうちに帰してあげると、
それはもうおうちに帰った時点でご家族の愛情が降り注いで【物】ではなくなり、
魂のこもった【その子の分身】になるのだと私は思います。

深い深い愛情があってこそオーダーを下さるのであり、またお届けした時に涙を流されるのでしょう。

一頭一頭、全ての子に人生ならぬ犬生があり、家族があり、愛があり、物語があります。
知らない人、犬が嫌いな人から見れば「ただの犬」かも知れません。
でも家族にとっては掛け買いのない命なのです。

私が作った物にではなく、そのわんちゃんに対して愛情が深いからこそ
涙を流して喜んで下さるわけですよね。
そういう命の、愛情の重さに関わることが出来、
そして喜んでもらえることが私としては何より嬉しいわけで。

はっきり言ってしまえば時間的な制約を考えれば全く採算が取れないような金額で販売してますが、
それでも続けていけるのはそれが何より嬉しいからなんです。
高校生の子がアルバイトをしてお金を貯めて、
わんちゃんの死から抜け出せなくて泣き暮らすおかあさんの為にオーダーしてくれたこともあります。
だから高くは売れません。
ずっとずっと、その子だと思って大切にしてくれればいいな、ってそれだけ思って日々作っています。
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やっぱりなんだかとりとめのない文章になってしまいましたね。

つまり、何を言いたかったかと言いますと、
そうやって全てのわんこ達が家族の中で愛情いっぱいに育てられ、そして出来れば最期を看取ってもらい、
亡くなった後もその愛情を忘れないでいてくれればそんなに嬉しいことはないんです。
親ばかだろうが、溺愛だろうが、全然おっけーなんですよ。
私自身がそうですから。

私がすごいんじゃないんです。全然。
そこまで愛情を注いでわんこを育て、亡くなってからも
変わらぬ愛を注ぎ続けている方々のその気持ちが素晴らしいことなんです。
私も龍之進を始め、過去見送って来たうちの子達に対してずっとそうであり続けたいと思います。

◆うちの子製作所◆はそういう愛情深い方達からオーダーを受けています。
が、その一方、その売り上げをまるでおもちゃのように買われて捨てられたわんこ達を救う
団体さんに寄付しています。
すごい落差ですよね。まるで天国と地獄を両方いっぺんに見ているようです。

わんこを飼う全ての人達にお願いしたいです。
一度飼ったら、最期まで責任を持って愛情を注いで育てて下さい。

どうか、心の底からお願いします。
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by ChampagneGold | 2011-08-23 20:47 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by ミュウまま at 2011-08-24 09:15 x
“うちの子”を見ていつも思うこと。。。
どの子もみんなソックリで、今にも「ワンッ!」って言いそうだなーって。
きっとそれはどの子もみんな、愛する家族のもとへ、形あるものとして
帰りたいから、、、
またみんなに実際にさわってほしいから、、、
そんな想いから葵さんの心に入りこんで、こうした形になって
いくのかなーなんて思います。
実際私も、ミルクやミュウが帰ってきた時は驚きと共にうれしさで一杯。
涙が止まらなかったですねー。
葵さんのされてることはとてもうらやましい、、、
だけどたくさんの悲しい思いにもふれなくてはいけないから、
辛い仕事でもあると思っています。
勝手に思うことだけど、葵さんはわんこの神様から選ばれて
こういうお仕事されてるような気がします。
だからこれからもズット、わんこ達の代弁者でいてくれたらな。。。
そんな風に思ってしまうんですよね。
勝手な言い分でゴメンナサイ。(しかも支離滅裂~:汗)
それから私も葵さんと全く同じ気持ち、、、
どうか最後まで、変わらぬ愛情と思いやりを持ってほしいです。
溺愛しなくてもいい。普通でいいから最後まで愛してあげて。。。
Commented by at 2011-08-24 10:46 x
☆ ミュウままさん ☆

ミュウままさんとも最初にミュウちゃんをお作りする時、ずいぶんお話をしましたよね。
三回忌、つまり2年経っていながら愛情を深く持ち続けているのだと心を打たれました。

わんこの神様にはね、てつを引き取った時に会ったんですよ♪
姿は見えなかったけど、「この子をあげるから、この子のように飼育放棄された子を
出来る限り助けるお手伝いをしなさい」って言われました。
てつが私達家族に与えてくれている幸せは言葉に語り尽くせません。
だから、神様を通じててつから貰った幸せを保護犬達に少しでも返せたらと思います。
その形として◆うちの子製作所◆という、飼い主の愛情がそのままお金になる道を見つけ、
その売り上げを寄付することで
一頭でも多くの保護犬が幸せになるお手伝いが出来ているのかなと思います。

そしてそれは小麦や錫音にも引き継がれ、保護犬を神様から貰う限り、
続けていけたらと思っています。
Commented by maruru at 2011-08-25 08:43 x
うちも「まる」を迎えて6年、今まで全然知らなかった世界に触れ、たくさんの幸せを彼からもらいました。

犬の一生は短い。私達の1日はこの子たちの1週間分の時間なんですよね。そう思うと一緒にいる時間が本当に愛しく思われます。
Commented by at 2011-08-25 11:00 x
☆ maruruさん ☆

こんにちは♪先日はお会い出来ず残念でした(T_T)。
maruruさんもまるちゃんと密度の濃い生活を送られてきたのですよね。
本当に犬達は抱えきれないほどの幸せをくれますよね。

龍之進を亡くした時、ある方にこういわれました。
「人間よりもずっと短い犬の一生・・・それを考えますと、人間と犬との悲しい宿命を感じますが濃縮されたこの幸せを、私たちも日々感謝して過ごしたいと思いました。」

本当にその通りだと思います。
一生が短い分、一緒に過ごす幸せがとても濃いのだと感じます。
そして縁あって、わんこの神様に戴いたその命をいとおしんで日々過ごしていきたいと常々思っています。
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