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Thank You for Tons of Your Love♪ Vol. 3
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龍之進を普段生活していたリビングに移しお水やおやつをあげてから、
鉄之介を連れて主人と一緒にお花を買いに行きました。
外は真っ青な空で風のない、穏やかなお天気でした。

お散歩の時は必ず龍之進を入れていたバスケットに彼のリードとハーネスだけを入れ、
いつもお散歩に行く遊歩道を通って15分ほど、お気に入りのお花屋さんに行きました。
龍之進らしい、かわいいお花を選びました。

なにもかもが、いつもどおりです。

バスケットの中に龍之進がいないことを除いては。



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夕方えのきママがお焼香に来てくれました。
龍之進が好きだった細切りササミとリモナイト、そしてお花を持って。
それだけでなく、えのき家のわんにゃん(らいおん、とうふ、とろろ、えのき)達の集合写真と、
そして過去撮ったたくさんの龍之進の写真を編集して一枚のカードスタンドに収めたものを作って来てくれました。

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翌日は龍之進を生前かわいがって下さった方々やご心配戴いた方々に向けて、
ご報告とお礼のメールを出しました。

夕方になって、龍之進のびびりんのおかげで出逢うことが出来たポッケジップママと、
4年前、龍之進が光栄にも開店第一号のわんこ客となったカーネ保育園のゆか先生がそれぞれお花を持ってお焼香に来てくれました。
カーネ保育園は鉄之介だけが通っていましたが、保育園のリーフレットには龍之進の写真を載せて頂いています。
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(上段・左)
この保育園の開園祝いには龍之進だけを連れて行きました。
その時着せて行った、G. G. MADE IN TOKYOの長袖Tシャツ、たくさんある服の中で一番のお気に入りでした。
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<開店のお祝いの日にお店で撮った写真です>

このシャツを着せて、旅立たせることにしました。

その他に、思い出深い服を何点か残してあとは形見分けに貰って頂きました。
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昨年の年賀状に使ったこのパーカーは龍之進には少し大きいサイズでしたので、
えのきに貰ってもらいました。

それ以外は2kg程度の小さい子しか着られません。
ゆか先生にはゆか家わんこ達の中で最小のパピヨン・ふぁんたに、
そしてポッケジップママにはミニピン&ヨーキーミックスのジップに貰ってもらいました。
みんな、似合うといいな。
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<早速着てくれたジップと、並べられた服の前でおすましポッケ>

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翌日からは続々とお花が届くようになりました。

みなさま、龍之進に温かいお心遣いをありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
またあらためて、後日ご挨拶させて頂きます。

私自身に励ましのメールを下さった方々、お返事してなくてごめんなさい。
落ち着きましたら、またご挨拶させて頂きます。

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落ち着いてからいろいろ主人と話しました。
Vol. 2で書いた、

「食べる元気が出たの?起き上がることすら出来ないあの状態で?
信じられない言葉でした。
そしてこの信じられない龍之進の行為は、後になってとてつもなく大きな意味を持っていることがわかりました。」


という一節の意味ですが、
おそらく食欲など全くなかったに違いありません。
つい先日お礼かたがた病院の先生とお昼をご一緒して頂きましたが、
先生も「あの話は驚きましたし、あの状態から2日保ったのが奇跡だと院長も申しておりました」とおっしゃっていました。
<病院で用意してくれた流動食>
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龍之進はたぶん、「食べればおうちに帰れる」と考えたに違いありません。
おうちが大好きな子でした。
お散歩はあまり好きではなく、外に出てもすぐに家に戻りたがりました。
私達は龍之進のことを『家主さん』と呼んでいたくらいです。

自分の最期が近いことを悟り、せめておうちで家族と一緒の場所でその時を迎えたい一心で食べたのだと話し合いました。
普段から驚くほど頭のいい子で、いつも「どうすればいいか、一番いい結果に結びつくか」を考えて行動する子でした。
散々「してやられた」、と思ったことも多々あります。

それだけでなく亡くなる数日前にいったん元気になったのも、入院生活からなんとか開放されて残された時間を大好きなおうちで過ごしたかったのでしょう。
元気になったと勘違いして喜ぶ私達家族の笑顔がなにより見たかったのでしょう。

ほんのわずかな日々でしたが、元気に振る舞う龍之進を囲んで、確かに私達は幸せでした。

Progress Report Vol.1Vol.2を書いたのもその時期でした。

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普段ならごく当たり前の、なんでもない生活の一コマですが今となっては二度と戻らない、
何物にも代え難い貴重なひとときでした。

細切りササミを口にする龍之進の写真や、主人に抱かれて珍しくカメラ目線をくれた龍之進の写真。龍之進からの私への最期のプレゼントだったのだと思います。
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本当はササミも食べたくなかったのでしょうね。
わがままだなんて書いて、本当に申し訳なかったと後悔しています。

龍之進はとても賢い反面、気が強くとても意地っ張りな子でした。
甘えたくても素直にその気持ちを表すことがとても苦手な子でした。

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一方私は龍之進を「犬は犬らしく」と厳しく育ててきました。
カフェでも決して膝やイスの上には乗せず、テーブルの下に座らせていました。
外が恐くて抱っこをせがまれても、『ダメ!』の一言で一蹴していました。
『厳しい飼い主』と、どなたの目にも映っていたと思います。
龍之進自身そんな私を避け、甘やかしてくれるおばあちゃんの部屋に入り浸っていたこともあります。
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また私が鉄之介を厳しく叱っているとそぅっとどこかに消え失せたりもしていました。
その場の緊張感がとてつもなくイヤだったのだと思います。
が、ひとたび私が鉄之介に「わかったね、もうやらないね。じゃ、ごめんなさいしなさい」と言うと、
どこからともなく飛んで来て、
「おかぁさん、ぼくが謝るから、もう怒らないで。許してあげて!」
と鉄之介の代りに謝ったりすることもしばしばでした。

だから私はずっと、「しんは私のことを好きじゃない。でもびびりんだから、私がいないと生きて行けないと思ってるみたい。だからしんにとって私は生活必需品。」と思っていたし、常々そう口にしていました。

でもこの最期の龍之進の命がけの行動を見て、主人に言われました。
「しんはね、本当はおかぁさんのことが大好きだったんだよ。
でもあの性格だから素直に『おかぁさん、大好き♪』って言えなかった。

でも自分の最期を悟っておかぁさんの悲しむ顔を見たくないから、
みんなが笑って嬉しそうな顔を見て逝きたかったから、元気になったフリをしたんだよ。

そして最期の最期の夜、あれはしんがおかぁさんにくれた一晩だったんだよ。
『ぼくの最期の命、おかぁさんにあげる』って。
だからわかってあげなよね。」

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ごめんね、しんちゃん。
意地っ張りな子だってわかってたくせに、しんちゃんの本当の気持ちに気付いてあげられなかった。
でもおかぁさんは好かれてなくても全然構わなかったんだ。
しんちゃんがおかぁさんのこと好きじゃなくても、おかぁさんはしんちゃんのこと大大大好きだったから。


そしてほんとうにありがとう。

辛いのに、苦しいのに頑張って、

最期の最期におうちに帰って来てくれて、

たくさんたくさん、ありがとう。

しんちゃんが逝っちゃった後メールをくれたおかぁさんのお友達のみなさんが、
口を揃えて「最期におうちから旅立ったなんてしんちゃん、親孝行だね」って言ってくれたよ。
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おかぁさんに最期に命がけで大切なものをたくさんくれたね。
おかぁさん、一生大切にするから。

そしていつか、おかぁさんがそちらに行く時に全部持って行くね。
それまでおかぁさんのこと忘れないで待っててね。
おとうさんやおばあちゃんや、てつのこともだよ。

今頃はずっと前に亡くなったうちのわんこ達や、
お友達わんこ達に囲まれて戸惑いながら過ごしているのかな。
びびりんのしんちゃんだけど、みんな優しいからおかぁさん、安心してるんだよ。

「しんちゃん、だいじょうぶ♪」

おかぁさんはお空に向かって、そして写真に向かって毎日この言葉をかけ続けるから、
おうちのことは心配しないで。
そちらのみんなにかわいがってもらうんだよ。
いつもみたいに意地っ張りしちゃダメだよ。

そして、しんちゃんのこと大好きだったてつのこと、ずっとずっと見守ってあげて下さい。

(このあとは葬儀の様子、そして鉄之介のお話をしていきます)
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by ChampagneGold | 2010-02-08 08:55 | 龍之進
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